実際コンサルタントは、自分の業務を手伝ってくれるわけでも直接の成果を保証してくれるわけでもありません。
なかには、自社の持つフレームワークに当てはめるだけでコンサルティングをしているつもりになっていたり、客を食い物にしている悪質なコンサルタントも存在します。
とはいえ、よいコンサルタントはとても大切なことをうまく手助けしてくれます。
様々な分野にコンサルタントがいますが、その仕事は共通して「問題解決」です。
問題解決ならば、社内の担当者が対策を考えたり、対策チームを立ち上げたりでいいじゃないかというのは当然でしょう。それはその通りなのですが、それがうまくいくのは限られた条件下の時が多いのです。
では、コンサルタントの仕事での有名な逸話を紹介しましょう。
元ネタは、エイコフの次の本ですが、残念ながら絶版です。
ラッセル・L.エイコフ (著), 川瀬 武志 (翻訳), 辻 新六 (翻訳)
同様の話は、ワインバーグの次の本でも読むことができます。
ドナルド・C・ゴース (著), G.M.ワインバーグ (著), 木村 泉 (翻訳)
この逸話についての詳しいページがありましたので、内容につきましてはまずはこちらをご一読ください。
いかがでしたか?
実際のコンサルティング現場では、かならずしもこの逸話のような問題解決ができるわけではありませんが、当事者では見えない視点を外部のプロから導入するということは、非常に効果的なわけです。
皆さんの周りで問題と思われていることは、「本質的な問題」なのでしょうか。問題への対策は「本質的な問題への対策」になっているでしょうか。
問題解決は、常にこのような問いかけをしながら行わなければ大きな成果が出ません。
多くの場合当事者のみでは、解決以前に「本質的な問題」の発見までなかなかたどり着くことができません。
また仮に本質的な問題が同じであっても、見た目上は、各ステークホルダー(利害関係者)毎に問題と考えることや観察されることが異なるため、個別の問題としてだけの対策となりローカルミニマムなところに陥りがちです。
緊急を要する一次的な問題の解決はスピードが重要ですが、そこで止まるのではなく「本質的な問題を明らかにすること」とその解決をしなければ、何度も同じことが起きます。
ここでは問題と書きましたが、平易に書くと「何がしたいことなのか」ということです。
多くの場合「自分がしたいと思っていること」と「(自分では気づいていないが)本当にしたいこと」にはギャップがあることが多いものなのです。
このようなときにコンサルタントは心強い支えとなってくれるのです。
P.S.
とある書籍に、トップコンサルタントが... というものがありますが、内容はコンサルタント/コンサルティングとはほぼ無縁のものです。これは「タイトルをキャッチーにする」というマーケティング上の問題の解決にはなっていますが、本のテーマの分野が抱える本質的な問題について、この自称トップコンサルタントはどう考えているのかとても興味があります。
P.S.2
せっかくコンサルタントのよいところを記事にしたつもりでしたが、某経営コンサルタントのおかげで台無しに...
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