2015/06/03

個人情報漏洩の業種別傾向に関する研究レポート

個人情報漏洩の業種別傾向に関する研究:
インシデントデータベースに基づく
櫻井直子 (早稲田大学アジア太平洋研究センター特別研究員)
https://dspace.wul.waseda.ac.jp/dspace/bitstream/2065/39102/1/AjiaTaiheiyoTokyu_19_Sakurai.pdf

業界団体や企業が出す情報と違って、より客観性や俯瞰性が感じられるレポートです。
公務や教育も含めているのがとてもよいです。

このレポートでも、個人情報保護法の施行による意識の高まりから急激にインシデント数が上昇したのがわかります。
またいわゆるサイバー攻撃やウィルスによる割合は非常に少なく、内部の関係者によるものがほとんどであることがよくわかります。

マスメディアではネットワークやコンピューターシステムによる個人情報漏洩については大きく報道しますが、学校からPTAへの個人情報流出については報道しません。そもそも学校現場同様、個人情報の漏洩であるとさえ認識していないのでしょう。
マスメディアが先頭に立って、個人情報漏洩であることと、インシデントとして報告するように啓蒙して欲しいと思います。

学校からPTAへの個人情報漏洩をカウントするとどうなるのか知りたいところです。これは現在インシデントとして報告されていないため、統計結果はガラリと変わると予想します。

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